いよいよ新時代を迎えます。社会を教える者としては歴史年表に追加される大切な1ページであり、そこに立ち会える嬉しさがあります。
平成を振り返ると社会全体、また個人的にも大きなうねりや変化の中で右往左往していたと思います。考えると昭和を18年、平成を31年生きてきたわけで小生もいよいよ50歳になろうとしています。
世の中の変化を最も感じるのは「少子高齢化」です。これが全てに影響していると思います。景気の回復も実感がなく地方では人口減少が止まらず高齢化の一途をたどり、慢性的な労働力が不足。社会構造や行政機能にも大きく影響が出ています。バブルの華やかな時代を少しだけ経験した人間としては地味であり我慢であり刺激や感動、楽しいことも少ない、世知辛さを感じてしまいます。
無論、教育も課題が山積です。昭和教育の見直しがゆとり教育へ変わり、それが今の教育へと変化してきました。非行の数や不良の子は減りましたが、ひきこもりの子が増加し学校や社会へ順応ができないケースが増えています。こころの教育や競争の中で鍛えて伸ばす教育が乏しいのです。
新時代は少子高齢化が加速し、さらに難しい時代が予想されます。「自分は昭和~平成の人間だからいい」ではなく次の世代に何を残せるかを真剣に考えて伝えていく役割があることをこの節目に感じています。