7月より庄内全域を対象にオンライン授業を始めます。感染症対策?という見方が大半でしょうが少し事情が違います。和尚さんが近所の子たちを集めて始まった江戸時代の寺子屋、幕末には長州藩・吉田松陰先生の松下村塾を開いたのが塾のルーツです。昭和では集団の中で自分を鍛える流れが主流で大きい会場に生徒をびっしり集め、皆で鉢巻をしての熱血指導でした。平成に入ると個々の尊重の時代になり個別指導が増えました。形態は違えど共通しているのは「教室に来て学ぶ」ことです。それには送迎の負担や時間の束縛になります。
コロナの影響で社会の考え方や日常が大きく見直されることになりました。一例をあげると満員電車に揺られ通勤せずに仕事ができることを覚え、お店に行かなくても家の中で楽しめる術などを身につけました。学校も重い教科書をいっぱい詰め込んだランドセルに代わり、「i-Pad」1枚で学校に行ける未来がすぐそこまで来ています。塾も「塾に行く」から「塾を家で受けられる」スタイルに変わると思います。それが令和時代のこの業界の在り方になると思っています。昭和の集団でも、平成の個別でも、令和の家庭でも変わらないのは「やる気を引き出す」「鍛えて伸ばす」視点です。原点を見失わず、勇気をもって「変えるところは変えていく」ことが大事かなと思っています。