昔、父親が過保護な親に対して「かわいそう、かわいそうでは子どもは育たない」という投稿をしたら当事者の母親軍団からクレームを受けたことがあった。5月20日に夏の選手権地方予選・甲子園大会が中止になった。言葉がない。朝日新聞の社長のコメント、フルコースの料理みたいに順序よく整然と「大人の事情」で決定された感が拭えない。その言い分は安全と健康が最上位で文句を言わせない常套句だ。世の中、何でも中止・自粛ありき。世間から叩かれないように穏便に済ませ、波風を立てないように遠慮しているだけじゃんか!この先、ワクチンが出来るまでの数年間はウイルスと上手に付き合っていくことになる。100%じゃなくても開催する、知恵を出し合って考えながら工夫してやってみることが見事に抜けている。政治や社会全体がこのような流れに陥り「出る杭は打たれる」どころか「絶対に杭を出してはいけない」そん風潮になってしまっている。それが残念で仕方がない。

そんな中、隣接する私の田舎では中総体を開催することになった!立派だと思う。何より子どもたちの夢が繋がったことが嬉しくて仕方がない。東北には珍しく明るいラテン系の雰囲気があり、スポーツに熱狂し文化にもそこそこ造詣が深い。お酒・お米を腹一杯に飲み食いし、おしゃれに着飾る。こんな「いい振りこきの冷やみこき」だからお金には頓着がなく貯まらない(笑)だから山形県よりはるかに貧しい。貧乏県なのに見栄っ張りだから休業要請の保証もしてくれる。残念ながら我々の業種に対しての山形県の保証はない。そもそも対象外なのだ。辛抱で真面目、賢く堅実なのは素晴らしいことだが、こんな時こそ柔軟さが必要ではないか。それが子ども達のためなら猶更である。堀固まった大人の事情にスパイスを加えたらどうだろう、きっとガチガチの思考がまろやかになる。